第百六十一回 ていきってぃーじ


中村明日美子オフィシャルサイトでやっていた、


「バレンタインビヨリ。」のランキング。


四位にトースト男爵が入っていて、かなり笑いました。




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第百六十回 それは私である

何かに触れなくちゃいかんなーと思ったんですよ。



それは、ギラギラしていて、


こっちまで染められそうな、強い力を持ったもの。




それによってなし崩し的に、自分が変わらないかなあ、


なんて事を思ってるんです。



外の世界で起きていることを、教えてもらったりするのは、


すごくいい刺激になりました。


今の私がいるのは、極東越えてさらに遠く、底の底のような


場所なんだけれども、それなりに幸せで、それでも、


多くの人から見ればわりと崩れた所です。


他人に迷惑がかからない範囲で幸せに生きていきたいけれども、


外からの情報が入ると、ふと、今自分のいる場所が、


「客観的に」……ようするに、「大部分からの」目で、


見えるようになって、それで、奮起したりするわけです。



それは、はたしていいことなのか。


「客観的に」見るのは大事だけど、それなりに幸せではなかったと、


気づいてしまった私は、明日化粧品を買いに行きます。






第百五十九回 湯水のように

なーんか書かないではいられないですね。



コンバンハー人見広介です。
今日は二ヶ月ぶりの本屋探訪で、ごっそり本を買いました。ななさつ、
うち六冊がマンガという。
しかもゆいいつの活字が京極シリーズの新作って。まんま文芸部よりのオタクじゃん!
ていう、でも、読みたいのしか買いたくないですし、
新刊以外の本は絶対に古本屋で買う! っていう謎な癖があるから、
自然と本屋ではマンガと雑誌が主目的になるわけ。



今日買ったのはですね、「とりあえず」ネウロの新刊、
デトロイト・メタル・シティの一・二巻、
青い花の二巻、
大奥の二巻、
エロエフの新刊(つってもそんなに新しく発売されたやつでは)
それから京極です。


ひととおりマンガは読みましたけど、Uださんも買ってた「青い花
私もう、エロエフで毎号読んじゃってるんですよね。だから、
「うっ」とか「グッ」っていうのはあまり……あまりなぁ、
「通して読むとあらためて面白いよね!」とは、ならなかったんですが、
それでもイイ〜〜〜〜〜〜〜イイ。
こう、人物たちの、はしばしの言葉遣いが、さらっと皆キレイなんですよね。
「またまたご謙遜あそばして」なんて、言ってみたいよね!
今からでも、遅くないですかね? じゃあ言います、またまたご謙遜あそばして……
ひ……独り言……


言葉遣いで思い出したんですが……
この半年くらいのあいだ、チャットで毎日のよーに意思の疎通をしていたんですが。
不思議と、文字が並んでいるだけなのに「しゃべり方」みたいなのが、
面白い人ほど、リアルに感じられたんですね。
本当にしゃべっている訳じゃないのに、もうそれは「文体」ではなくて、
声の調子まで伝わってくるみたいな「発言」なわけです。
面白い人ほど、は語弊があるかな。



こうね、思った事や感じたことを、いかにチャットの文字列に、その人らしく
表現できるか、それは難しい事で、会話をしているんだからタイミングもあるし、
調子もあるし、スラスラっと普段話すようには、普通出ませんでしょ?
考えてみると、すごく興味ぶかい。
「思ったことを、すぐ文字にできる」能力。
人間は、まずイメージで思いついて、それから言語に直して、
その次にのど元へ持ってくる、っていう作業を瞬時に行うそうですが、
(ってどっかで聞いたけど、違うかもしれない!)
チャットを繰り返していると、もう考えるのと同時に手が動くようになるんです。
すごいです。



何が言いたいのかというと、無駄な時間なんか過ごしていないって、
そう思いこもうとしているだけなのかも。






人生には何ひとつ無駄なものはない
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第百五十八回 近況報告


人見広介です。


こう、読点を付ける文章を書いたのは、句点も付く文章を書くのは、
新鮮というか、何と言いますか、エー懐かしく、涙が出そう。


お久しぶりです。



たくさん句読点を付けようと思ったんですが、私自身で読みづらいので
やめました。ハア。


友人の皆さんにも、チェックして頂いていた、トリックスターのブログの
話をします。
七月の末から昨日までの約五ヶ月間、一日も欠かすことなく
記事を更新してきました。
アクセス解析で見ると、ブログが軌道に乗ったここ二ヶ月の、
一日のユニークアクセスは900〜1000弱。
その程度には「見られる」内容だった、ということ。


ネタがない時は絵を描きました。
この時ほど「絵が描けて良かった」と思うことは、なかったです。最悪!
ネタがある時は……


というか、幸いにもゲーム内で、クオリティの高い友人知人に恵まれ、
ほぼ毎日のように、面白くてたまらない事件が起こり、
それを、その場にいなかった別の友人たちに「今日はこんな面白い事があった」と、
伝えよう、そう思い筆を執ったのが、ブロガーの「ネイノーさん(ゲーム内のキャラ)」
の始まりでした。




ストレスが溜まって、投げ出してしまいました。やっちまった……。



もう一つのブログ、「片足カバリア島」のテーマは、
「多幸感」でした。
ゲーム内の友人と喧嘩(人から聞いた話なのですが、私のやっている
トリックスター」は、ブロガーが多いそうです。他人と接する機会が
並外れて高いから。ですので摩擦も起こります)したり、
マジな恋愛相談を受けたり、いろいろと、ネタにできないような日々は、
絶対にブログにしまい、そう決めました。たぶん……数ヶ月前に。



その理由は、いち読者として他のプレーヤーのブログを見たときに、
読み物として面白くない、ということ。
むろん売り物ではないわけですし、自己満足に過ぎないんですが、
面白くないと、その自己すら満足しないじゃないですか。



エンターテイメントとしての日記を書いて、数ヶ月が経って、
その信念は、
「へこんでいる私のキャラを見に来る人はいない」
というプレッシャーへと繋がりました。


次に、見に来る人の話をしましょう。
このブログを書いて、いくら書いても、顔写真なんかは
出ていないですから、どれほど有名になったところで、
外を歩いていて「読んでますよ!」なんて言われるチャンスは
来ません。友達くらいだろ。
しかし、トリックスター(以下TS)のブログを書いているのは、
同じようにゲーム内を冒険するプレーヤーであります。
カウンターが回るになるにつれ、増えました。
そういうのが。



や、嬉しいんです。
励みになるんですけどね……
辛かったです。
楽しいことしか書いてないブログの、
楽しい時の自分のキャラしか動いていないブログで、
私という人間を、そういう人なんだと思われていたのが。


さっきと言ってる事が矛盾しますか。
ブログでは、まあ、そういった人格でやってますけど、
ゲームにログインしてもですね、ダウナーな時、というか、
平常心の時(笑)は、あるんです。
むしろ、そういう時の方が多いです。当たり前ですけど。
ですから、「どくしゃさま」に声を掛けられても、
素の状態での応対しかできませんし、いくらコメントを、
ブログの方にいただいても初対面ですから、
慇懃な態度を崩す訳にはまいりませんでしょ。
だいいち、知らない人は苦手です。



プロ意識。
マチュアの、ネットゲーマーのブログにも、
そういうものが求められるんです。
「思っていたような人と違う」と、何度言われたか。
いえ、たとえ言っていなくても、反応でわかりますね。
すみませんでした、と、謝る所なんでしょうか?
私は、何か悪いことをしている気持ちで満ちてゆきます。



すみません、すみません。
「大好きです」などと知らない人に言われるたびに、
そう思いました。
ブログをエディットする能力に、少し優れているだけの、
つまらない人間なんです、と。


ここ二ヶ月ほどは、毎日そういう事件が起きました。
ネットストーカー、というものにも(もちろんライトな部類です)
遭遇しました。
正直「感動した」「運命を感じた」とか言われても、
吐き気がするだけです。
熱烈に1:1(一人のプレーヤーにしか聞こえないチャット)で
ささやかれましても、友人達との会話がブチブチ切れて、
こっちの血管がブチブチするだけです。
怖いですね、でも、こういう事もあるんです。



被害者ヅラしてますか?
しかし「遭遇」だとか、「被害」だとか、
そうとしか状況を把握できない、あの楽観的な私が!
そういう状態にまで、私がいま、なっている、とだけ言っておきます。



ここ最近の、ゲーム内での私が操るキャラクターの口癖は
「もうイヤ」でした。
「どくしゃさま」はどんどん増えていく。
しかし、ゲーム内の友人につい吐いてしまう愚痴や、
ネガティブな事も多くなる。
ネットとはいえ人付き合いは大事なものですから、
友人たちに迷惑をかけては、元も子もない。
ここヒト月くらい、そんな事を考えていました。
「人気者は大変だね」という言葉が、頭にのし掛かりました。
辛い。本当に辛い。
しんじつの人気者になる資格はないようです。



大事な友達と話しているのに、いつのまにか、知らない人が、
「どくしゃさま」が、会話に入っている、だとか。
会って三回目くらいの「どくしゃさま」が、
知らない「どくしゃさま」を、連れてきている、だとか。
私は誰ですか?



……はぁ、やっちまった。
やはりこの「片足パノラマ島」が、ブロガー「ネイノーさん」あるいは
「ドーデス」あるいは「人見広介」の、暗黒面を吐露するスペースに
なってしまいました。
だが「カバリア島」からのリンクは切りました!
でも切り方が甘いと思う!
「更新を休みます」と言った途端にリアル日記へのリンクを切れば、
「きっと何か書いてあるな」と勘のいい人は気づいて、辿ってくるでしょう。
フフフ……見える!見えるゾォ!! 「片足パノラマ島」でググってくる
人の群れが! 後の七日間戦争である。んなわけない。



だいいち、公式サイトからのリンク、ここに貼ってあります……アホか……。



しばらくは、仮想友人を大事にしたいと思います。
ブログがきっかけで友人になったプレーヤーもおりますし、
「どくしゃさま」を恐れる心と反対な気もしますが、
笑い話のようですが、全員バーチャル人間なのに、人混みが怖くなったんです。
ゲーム内保健室登校


でもねー、こんな事言ってる今日も、すごく楽しいことがありまして……
ネタにしたくてたまらないんですよね……!!
ああ、胃は痛いのに、手が止まりません。これなんて禁断症状?



これからも、よろしく。
パノラマ島に片足を突っ込み、カバリア島にもう片方を突っ込んで、
私は、身動きが取れません。



しかし状況を鑑みると、ダイダラボッチです。







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第一五七回 丸の内サディスティック料理

hitomi-hirosuke2006-11-25




見えますか?


「排煙口」。


上には「東京駅非常発電用」と書いてあります。









東京駅は発電すると煙を吐きます。


有事の際には気をつけようと思いました。サードインパクトとか。



家に籠もりきりの私に用事ができて、丸の内を散策。
といっても駅の周囲を狭く回っただけでした。
最初は連れがいたんですが、私がワガママこいて逃走して、
電話もぶっちぎって、包囲網をぶっちぎりました。
ビョーキです。


さて、今回スッピンの私が帝都の中心部で見たものは、
排煙口と、丸ビルと、「おあぞ」(←響きが「ぺぺ」くらい笑える。
どうでもいいけど今「ひびき」で変換したら「ヒビキ」って出ました。キャストオフ!)。


待ち合わせの相手が二時間遅刻しても、こっちは久々のお屠蘇……お外ですから
鼻歌を歌いながら、ネイル一式買ったり、ヴォーグ買ったり(まだ表紙がジェマだった!
長寿なベビーフェイス! ちなみに土屋アンナもいた。何かの傾向を感じます)
しかし、色々な店が入っているのに、金を落とすのが結局ソニプラと丸善って……



ちなみに昼飯は「おあぞ(二度笑い)」の中のカレーうどん屋で食いまして、
紙エプロン付いてるのに「シャツが茶色いからいいか」とそのままいただきました。



美味しゅうございました。前回から何故幸吉を引っ張るのか。
「おあぞ」にカレーうどん屋は一個しかないし、だいいちそんな細分化した飲食店が
そもそも珍しいんですが、帝都のど真ん中らしく店は金掛かってる感じ、
ビートルズの準メジャーな曲がえんえん鳴り続けるという(ドライブ・マイ・カーとか)
「ぢぇいぽっぷ」がエンドレスで流れるラーメン屋で吐いた、という
恐るべきアンチメジャーソウルを持つ私にも、やさしいお店でした。
ビートルズで一番好きなのは「ドライブ・マイ・カー」です。


一緒に豆乳とバナナのジュースも頼んでこれがまたウマイ。
大槻ケンヂのエッセイか何かで、インドのカレーと一緒に、
甘くて白い飲み物を飲むんだ、みたいなくだりがありましたが、それは絶対
豆乳バナナじゃないと思うんですが、「そんなもんか」と思いながら飲みました。
うどんとジュースで、1350円。



ひさしぶりに日記のようなものを書きます。
ビルの外に出ると、知らないうちに紅葉になっていて、ヤバイ。銀杏ヤバイ。
もう黄色いなんてもんじゃない。超黄色い。
魚喃キリコの「ストロベリー・ショートケイクス」のあのイラストレーターみたいに、
世界は自分がいなくても美しく色づいていき、またその輪廻がある、って気持ち。
置いていかれてるなって強く思いました。
だけど、変わらないものもあるんです………
ヴォーグの表紙はいまだにジェマなんだから。


スッピンで丸ビルをうろつきながら、「家帰ったらネイル塗ろう、そうだ、
オイル塗って甘皮押したり切ったり、二度塗りとかしなきゃ」と、
もんすごく懐かしい焦りにかられました。家族連れとか見たからだろうか。


私はなにを停滞しているのか。そして、そこはどこなのか?


とりあえず現在気になることは、昼間のカレーうどん以来、
舌ベロの真ん中がヒリヒリとは違う、痺れに満たされていることです。








あそこはシュプリームシロタだったのかもしれない。










第百五十六回 ヨクヨク


最近欲がないです。



おこ嬢の日記を読んでハッとした事なんだけど、
欲望の強いさまを「ギラギラしてる」って、言いますよね。


あれね、その様子そのものが光り輝いてる(ように見える)からだって思ったの。
だから基本的に、物欲とか性欲とかが強靱な人って、明るいですよね。


私もギラギラしたいなぁ(←後輩の廃人君みたいなノリ)。
ギンギラギンにさりげなくなりたい。




ここのとこ、オンラインゲームをする時間が増えていて、
仮想友人も増えてきたんですが、
私はいつまでも、どこででも私らしく、超トモダチ選んでてその全員が明るい。
ギラギラしてる。ギラギラヤバイ。マジヤバイ。



今、「マジヤバイ」って打とうとしたら「マジ病(やまい)」って出ました。
ビョーキです。



マジヤバイといったらこのブログ。
トリックスターの方のブログはですね、テーマが「多幸感」と決めたのが、
FC2に移動させたとき。
以来、私の体内の総てのシアワセ感を、ニコニコ(大槻ケンヂ風表現)を吸い取って、
ででんと生きながらえているわけですが。
そのせいでこっちの、はてなのほうはね、違う意味でヤバイですね。
悲壮感しか漂わなくなりつつあります。棲み分けは大事だと思うけどなー。




……は おいといて。


今このブログを読んでいる人は、どういう人なんでしょうか。
半月に一度更新を確かめに来る、友人かな?
TSのブログを読んで、中の人に興味を持ったプレイヤーかな?
おそらく、やー絶対どちらかだと思うんですが、幸吉はもう走れません……じゃなくて、
たぶんねーこういう記事をアップすると、ゲームやってる人たちの間での評判が、
暗黒面まで下がるなくらいしか、反響に対する感想が浮かばないっていうのが
正直なところ。
人間にはね、色々あるんだよ……と泣き落としで。




「無欲な人」というのは、決して褒め言葉ではなくって、
輝いてない人の事を指す、そんな気がする。
じゃあどうすれば欲望の強い人間になれるのかというと、
視覚からの情報を幅広くすることだと思うんですよね。
たとえば今日、風が強くてすっごく晴れていて、窓から富士山が見えました。




「あーおうち(実家)帰りたい」って思いました。





















……じゃない!!!





ダメじゃん!?
回帰願望!?(問題な日本語)









欲が欲しいなぁ。
ってこれ、「欲」に対する欲ですね。ヨクヨク考えると。





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第百五十五回 近況報告




自己管理という言葉がありますが




fantastic plastic machineの Reaching for the stars(上)

最近物を書く時によく、聴いてるんですけど、
どうもこのサビが涙腺を刺激する。


明け方に寝返りを打ちながら窓を開けると空は初秋の朝焼けで、
ベランダのバーに縦切りにされた、地平線の五センチ上、
いちめんに、いちめんにたなびく薔薇色の雲、
その上に鱗雲でいいのかあれは、白っぽい平原ができていて、
奥に素晴らしい(←90年代っぽい)太陽が出ていました。


こういうのを見ちゃうとつくづく文章は非力だななんて思いますが、
逆に自然は無力だな、なんて考えることもなきにしもあらずで、


そういえば、力があるとか、ないとか考えるのはたいてい、
かなり根性が衰弱している時です。受験生の時とか、懐かしいです。


どうしたのかなぁ。


一日一日がキュルキュルと過ぎていきます。


夜中に昔自分で書いた文を読むとそのパワーに圧倒され、
つい最近に書いた物を読むと哀れさが嫌になり、まるでこれでは
自殺者の文章だと燃やす。



というわけで煙草をごっそり吸いました。スッキリしました。
自己管理ね。



カート・コバーンやモンローなんかもそうだけど、
人間って死ぬ直前が一番輝いていて、美しいのだそうですね。
確かに「荒馬と女」(モンローの最後のフィルム)はヤバい。光飛んでる。



鏡を見るとまだまだブスなので、しばらく死んだりはしないだろうと思います。