第百五十五回 近況報告




自己管理という言葉がありますが




fantastic plastic machineの Reaching for the stars(上)

最近物を書く時によく、聴いてるんですけど、
どうもこのサビが涙腺を刺激する。


明け方に寝返りを打ちながら窓を開けると空は初秋の朝焼けで、
ベランダのバーに縦切りにされた、地平線の五センチ上、
いちめんに、いちめんにたなびく薔薇色の雲、
その上に鱗雲でいいのかあれは、白っぽい平原ができていて、
奥に素晴らしい(←90年代っぽい)太陽が出ていました。


こういうのを見ちゃうとつくづく文章は非力だななんて思いますが、
逆に自然は無力だな、なんて考えることもなきにしもあらずで、


そういえば、力があるとか、ないとか考えるのはたいてい、
かなり根性が衰弱している時です。受験生の時とか、懐かしいです。


どうしたのかなぁ。


一日一日がキュルキュルと過ぎていきます。


夜中に昔自分で書いた文を読むとそのパワーに圧倒され、
つい最近に書いた物を読むと哀れさが嫌になり、まるでこれでは
自殺者の文章だと燃やす。



というわけで煙草をごっそり吸いました。スッキリしました。
自己管理ね。



カート・コバーンやモンローなんかもそうだけど、
人間って死ぬ直前が一番輝いていて、美しいのだそうですね。
確かに「荒馬と女」(モンローの最後のフィルム)はヤバい。光飛んでる。



鏡を見るとまだまだブスなので、しばらく死んだりはしないだろうと思います。