第百五十八回 近況報告


人見広介です。


こう、読点を付ける文章を書いたのは、句点も付く文章を書くのは、
新鮮というか、何と言いますか、エー懐かしく、涙が出そう。


お久しぶりです。



たくさん句読点を付けようと思ったんですが、私自身で読みづらいので
やめました。ハア。


友人の皆さんにも、チェックして頂いていた、トリックスターのブログの
話をします。
七月の末から昨日までの約五ヶ月間、一日も欠かすことなく
記事を更新してきました。
アクセス解析で見ると、ブログが軌道に乗ったここ二ヶ月の、
一日のユニークアクセスは900〜1000弱。
その程度には「見られる」内容だった、ということ。


ネタがない時は絵を描きました。
この時ほど「絵が描けて良かった」と思うことは、なかったです。最悪!
ネタがある時は……


というか、幸いにもゲーム内で、クオリティの高い友人知人に恵まれ、
ほぼ毎日のように、面白くてたまらない事件が起こり、
それを、その場にいなかった別の友人たちに「今日はこんな面白い事があった」と、
伝えよう、そう思い筆を執ったのが、ブロガーの「ネイノーさん(ゲーム内のキャラ)」
の始まりでした。




ストレスが溜まって、投げ出してしまいました。やっちまった……。



もう一つのブログ、「片足カバリア島」のテーマは、
「多幸感」でした。
ゲーム内の友人と喧嘩(人から聞いた話なのですが、私のやっている
トリックスター」は、ブロガーが多いそうです。他人と接する機会が
並外れて高いから。ですので摩擦も起こります)したり、
マジな恋愛相談を受けたり、いろいろと、ネタにできないような日々は、
絶対にブログにしまい、そう決めました。たぶん……数ヶ月前に。



その理由は、いち読者として他のプレーヤーのブログを見たときに、
読み物として面白くない、ということ。
むろん売り物ではないわけですし、自己満足に過ぎないんですが、
面白くないと、その自己すら満足しないじゃないですか。



エンターテイメントとしての日記を書いて、数ヶ月が経って、
その信念は、
「へこんでいる私のキャラを見に来る人はいない」
というプレッシャーへと繋がりました。


次に、見に来る人の話をしましょう。
このブログを書いて、いくら書いても、顔写真なんかは
出ていないですから、どれほど有名になったところで、
外を歩いていて「読んでますよ!」なんて言われるチャンスは
来ません。友達くらいだろ。
しかし、トリックスター(以下TS)のブログを書いているのは、
同じようにゲーム内を冒険するプレーヤーであります。
カウンターが回るになるにつれ、増えました。
そういうのが。



や、嬉しいんです。
励みになるんですけどね……
辛かったです。
楽しいことしか書いてないブログの、
楽しい時の自分のキャラしか動いていないブログで、
私という人間を、そういう人なんだと思われていたのが。


さっきと言ってる事が矛盾しますか。
ブログでは、まあ、そういった人格でやってますけど、
ゲームにログインしてもですね、ダウナーな時、というか、
平常心の時(笑)は、あるんです。
むしろ、そういう時の方が多いです。当たり前ですけど。
ですから、「どくしゃさま」に声を掛けられても、
素の状態での応対しかできませんし、いくらコメントを、
ブログの方にいただいても初対面ですから、
慇懃な態度を崩す訳にはまいりませんでしょ。
だいいち、知らない人は苦手です。



プロ意識。
マチュアの、ネットゲーマーのブログにも、
そういうものが求められるんです。
「思っていたような人と違う」と、何度言われたか。
いえ、たとえ言っていなくても、反応でわかりますね。
すみませんでした、と、謝る所なんでしょうか?
私は、何か悪いことをしている気持ちで満ちてゆきます。



すみません、すみません。
「大好きです」などと知らない人に言われるたびに、
そう思いました。
ブログをエディットする能力に、少し優れているだけの、
つまらない人間なんです、と。


ここ二ヶ月ほどは、毎日そういう事件が起きました。
ネットストーカー、というものにも(もちろんライトな部類です)
遭遇しました。
正直「感動した」「運命を感じた」とか言われても、
吐き気がするだけです。
熱烈に1:1(一人のプレーヤーにしか聞こえないチャット)で
ささやかれましても、友人達との会話がブチブチ切れて、
こっちの血管がブチブチするだけです。
怖いですね、でも、こういう事もあるんです。



被害者ヅラしてますか?
しかし「遭遇」だとか、「被害」だとか、
そうとしか状況を把握できない、あの楽観的な私が!
そういう状態にまで、私がいま、なっている、とだけ言っておきます。



ここ最近の、ゲーム内での私が操るキャラクターの口癖は
「もうイヤ」でした。
「どくしゃさま」はどんどん増えていく。
しかし、ゲーム内の友人につい吐いてしまう愚痴や、
ネガティブな事も多くなる。
ネットとはいえ人付き合いは大事なものですから、
友人たちに迷惑をかけては、元も子もない。
ここヒト月くらい、そんな事を考えていました。
「人気者は大変だね」という言葉が、頭にのし掛かりました。
辛い。本当に辛い。
しんじつの人気者になる資格はないようです。



大事な友達と話しているのに、いつのまにか、知らない人が、
「どくしゃさま」が、会話に入っている、だとか。
会って三回目くらいの「どくしゃさま」が、
知らない「どくしゃさま」を、連れてきている、だとか。
私は誰ですか?



……はぁ、やっちまった。
やはりこの「片足パノラマ島」が、ブロガー「ネイノーさん」あるいは
「ドーデス」あるいは「人見広介」の、暗黒面を吐露するスペースに
なってしまいました。
だが「カバリア島」からのリンクは切りました!
でも切り方が甘いと思う!
「更新を休みます」と言った途端にリアル日記へのリンクを切れば、
「きっと何か書いてあるな」と勘のいい人は気づいて、辿ってくるでしょう。
フフフ……見える!見えるゾォ!! 「片足パノラマ島」でググってくる
人の群れが! 後の七日間戦争である。んなわけない。



だいいち、公式サイトからのリンク、ここに貼ってあります……アホか……。



しばらくは、仮想友人を大事にしたいと思います。
ブログがきっかけで友人になったプレーヤーもおりますし、
「どくしゃさま」を恐れる心と反対な気もしますが、
笑い話のようですが、全員バーチャル人間なのに、人混みが怖くなったんです。
ゲーム内保健室登校


でもねー、こんな事言ってる今日も、すごく楽しいことがありまして……
ネタにしたくてたまらないんですよね……!!
ああ、胃は痛いのに、手が止まりません。これなんて禁断症状?



これからも、よろしく。
パノラマ島に片足を突っ込み、カバリア島にもう片方を突っ込んで、
私は、身動きが取れません。



しかし状況を鑑みると、ダイダラボッチです。







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