第一五七回 丸の内サディスティック料理

hitomi-hirosuke2006-11-25




見えますか?


「排煙口」。


上には「東京駅非常発電用」と書いてあります。









東京駅は発電すると煙を吐きます。


有事の際には気をつけようと思いました。サードインパクトとか。



家に籠もりきりの私に用事ができて、丸の内を散策。
といっても駅の周囲を狭く回っただけでした。
最初は連れがいたんですが、私がワガママこいて逃走して、
電話もぶっちぎって、包囲網をぶっちぎりました。
ビョーキです。


さて、今回スッピンの私が帝都の中心部で見たものは、
排煙口と、丸ビルと、「おあぞ」(←響きが「ぺぺ」くらい笑える。
どうでもいいけど今「ひびき」で変換したら「ヒビキ」って出ました。キャストオフ!)。


待ち合わせの相手が二時間遅刻しても、こっちは久々のお屠蘇……お外ですから
鼻歌を歌いながら、ネイル一式買ったり、ヴォーグ買ったり(まだ表紙がジェマだった!
長寿なベビーフェイス! ちなみに土屋アンナもいた。何かの傾向を感じます)
しかし、色々な店が入っているのに、金を落とすのが結局ソニプラと丸善って……



ちなみに昼飯は「おあぞ(二度笑い)」の中のカレーうどん屋で食いまして、
紙エプロン付いてるのに「シャツが茶色いからいいか」とそのままいただきました。



美味しゅうございました。前回から何故幸吉を引っ張るのか。
「おあぞ」にカレーうどん屋は一個しかないし、だいいちそんな細分化した飲食店が
そもそも珍しいんですが、帝都のど真ん中らしく店は金掛かってる感じ、
ビートルズの準メジャーな曲がえんえん鳴り続けるという(ドライブ・マイ・カーとか)
「ぢぇいぽっぷ」がエンドレスで流れるラーメン屋で吐いた、という
恐るべきアンチメジャーソウルを持つ私にも、やさしいお店でした。
ビートルズで一番好きなのは「ドライブ・マイ・カー」です。


一緒に豆乳とバナナのジュースも頼んでこれがまたウマイ。
大槻ケンヂのエッセイか何かで、インドのカレーと一緒に、
甘くて白い飲み物を飲むんだ、みたいなくだりがありましたが、それは絶対
豆乳バナナじゃないと思うんですが、「そんなもんか」と思いながら飲みました。
うどんとジュースで、1350円。



ひさしぶりに日記のようなものを書きます。
ビルの外に出ると、知らないうちに紅葉になっていて、ヤバイ。銀杏ヤバイ。
もう黄色いなんてもんじゃない。超黄色い。
魚喃キリコの「ストロベリー・ショートケイクス」のあのイラストレーターみたいに、
世界は自分がいなくても美しく色づいていき、またその輪廻がある、って気持ち。
置いていかれてるなって強く思いました。
だけど、変わらないものもあるんです………
ヴォーグの表紙はいまだにジェマなんだから。


スッピンで丸ビルをうろつきながら、「家帰ったらネイル塗ろう、そうだ、
オイル塗って甘皮押したり切ったり、二度塗りとかしなきゃ」と、
もんすごく懐かしい焦りにかられました。家族連れとか見たからだろうか。


私はなにを停滞しているのか。そして、そこはどこなのか?


とりあえず現在気になることは、昼間のカレーうどん以来、
舌ベロの真ん中がヒリヒリとは違う、痺れに満たされていることです。








あそこはシュプリームシロタだったのかもしれない。