第百六十回 それは私である

何かに触れなくちゃいかんなーと思ったんですよ。



それは、ギラギラしていて、


こっちまで染められそうな、強い力を持ったもの。




それによってなし崩し的に、自分が変わらないかなあ、


なんて事を思ってるんです。



外の世界で起きていることを、教えてもらったりするのは、


すごくいい刺激になりました。


今の私がいるのは、極東越えてさらに遠く、底の底のような


場所なんだけれども、それなりに幸せで、それでも、


多くの人から見ればわりと崩れた所です。


他人に迷惑がかからない範囲で幸せに生きていきたいけれども、


外からの情報が入ると、ふと、今自分のいる場所が、


「客観的に」……ようするに、「大部分からの」目で、


見えるようになって、それで、奮起したりするわけです。



それは、はたしていいことなのか。


「客観的に」見るのは大事だけど、それなりに幸せではなかったと、


気づいてしまった私は、明日化粧品を買いに行きます。