幕間 引っ越し当日


9:30
私には欲しいものがある。
時間と段ボールだ……



9:55
窓空けたらそばの灰皿から灰がブワッと(略)
エヘ……あたし……汚されちゃったァ………



10:35
フゥ〜…フゥ〜…クワッ
終わったァァ……



11:30
終わったはいいが引っ越し屋は来ない。
する事ないし座るとこ椅子しかない……。



13:10
アァ……こんなにボーッとするの、何日ぶりだろう。



13:30
そういえば、4ヵ月ぐらい纏めて文章を書いてないなぁ、読んでばっかりだ……。
人が食べてるものが美味しそうに見えるのと同じ感じで、本好きが高じて幼い頃から書いてきた「お話を作る」という趣味。
でも、見せる親も友達もいなくなっちゃったし(死んでないよ!)そろそろ別の趣味が欲しいな。


そうだ、前から書こうと思ってたんだけど、創作を続けてきたのは血液型のせいだと思う。
これマジ話ね。
ちなみに私AB型ね。
幼少期から「AB型なんだ、じゃあ二重人格なんだね」と変り者のレッテルを貼られてみなさい。
「私、変なんだ!」と思い込んで人と関わらずに内向的になりましたよ。
思い出した。あれは小学校一年のとき、「たてわり学級(上級生と遊ぶ時間)」だからみんな外に出て遊ばなくちゃいけないのに、私は「AB型=変人説」にショックを受けたばっかりだったから、教室のすみっこに座り込んで『こまったさん』を読んでたんだ。
そうしたら誰もいない筈なのに気配がして、顔を上げたら校長先生が立ってたんだよ。
「みんなと一緒に遊ばないの?」って優しそうな先生は仰ってくれたけど、私は「一人で本読んでるほうが楽しい、私AB型だから」って答えたんだー。答えちゃったんだよ。どうせジブンのけ者ッスから…みたいな態度で。AB型の芽生えです。
そこで校長先生はなんて返したかっていうと、覚えてないんだよ……。
おそらく望んでいたようなフォローが得られず、幼い私は「やっぱりAB型って擁護不可能な程変なんだ!数も少ないし」と深い傷を負ったのでした。
「じゃあ何かしないと、私ただの変わった人になっちゃう」
そうして選んだのが紙と鉛筆だったのでした。
めでたくねぇ……。

そして自分語り……。



これを書いている間に電話がありました。
二時半に引っ越し屋が来るそうです!



14:30
東京ふうの『あんちゃん』達が来た…
そうですか本重たいですか。
「マジ重い」「マジあぶねえ」連発。マジ申し訳ない。

でもね、マジ重いから君たちを呼んだんだ……。



15:30
あんちゃんCがあらわれた!
あんちゃんDがあらわれた!



14:35
ひとみは あんちゃんBのひだりてのくすりゆびに けっこんゆびわをみつけた!
ひとみは こんらんした!


1630
朝から昆布おにぎりしか入れていない腹が悲鳴を上げている……。



17:30
引っ越し屋も帰ったので近所のハンバーグ屋に居ます。
関西弁の「いてる」というのは、「居る」と「行ってる」の意味がダブルになってるのだろうか?
だとしたら私は今ハンバーグ屋にいてます。
そうそう、新居、携帯の電波、基本一本です……。


23:45
風呂…
寝る…
思い出したよ僕の、僕の…
な ま え ……(サラサラ……)