備忘録一一 湖に浮かぶ月を見る


朝七時、徹夜明けの疲れた頭でぼーっとNHKの「おはよう日本」を観ていたら、

小一女児を殺害した犯人産経新聞・こちら)に同調していました。



「殺人者に共感するって?」
「すわ、殺人教唆!?」
なんて訳じゃ、ありません。あのね……







犯人特定の決め手は、死体を入れていた箱が、ガスコンロのダンボールで?

犯人の部屋に、同じ型番の新しいガスコンロが置いてあったんでしたよね。




ちょうどそのくだりを聞いていた時です。




気が付くと私は、ストン、と、狭いアパートの一室に座っているのです。
蛍光灯が点いていて、体は眠れなかったから重たくて、私は押入れの方を見ています。





女の子を殺してしまった。




どうしようかな。




どこに隠そうかな。





あ、そうだ、最近ガスコンロを買ったじゃないか、




あのダンボール箱、割と大きめだった……。







大きな音を立てて目覚まし時計が鳴るまで、ずっとそうして完全徹夜の人見広介は、


「犯人」にシンクロしていました。



自分がおっかなくなる体験。もう、リアルなの。

放心状態の頭の中に、ふっと、大きなダンボールが浮かぶところなんか、特に。


何、今の? 睡眠不足が見せた、幻影? ってね。






おかげで、ダンボールが頭から離れなくなっていた私ですが、どうにか大学から帰ってきました。

もう疲れてフラフラ。


すると……途中、高円寺のとあるおもちゃ屋さんの前に、








ダンボール山積み







ギャアー! 大きめー!!((((;゚Д゚)))ガクガクブルブル.






中には何が!? 誰が中には!? 魍魎!!? ((((;゚Д゚)))




私はもう、寝不足が度を越して精神状態マージナルです。






今朝の幻影が頭をよぎって、もうむしろにこやかに、詰まれたダンボール群に近寄ってみると……。おや、何か書いてありますね。




もしもし、誰が入っているのかな……?



























               アスラン!?



          











アスランが入っていました。








人見広介は、これから長いお昼寝に入ります。



みっしり、ほぅ。