第四十七回 宝箱を開ける前

合コンって、何ですか?




友人が合コンに行くそうです。


未経験なものなのでちょっと、情報収集をすることにしました。





え……? いや、未来に向けてね。





そんな未来は未だ来てない けどね。


想像の範囲内で納得するにも、限界があります。





私が今まで聞いた話や、文献(?)によれば、

まず構成員は







1・異性の誰か(主に幹事)と知り合いの人。司会進行。
「まー乾杯乾杯」「まーまーそう緊張しないで。タメなんだからさー」など、「」を濫用。
ドラクエでいうと僧侶。欠けると困る。 


2・盛り上げ役、あるいは盛り上げ損ね役、盛り上げ損役。
その生き様は戦士。 



3・ルックスがよく、話が面白い高嶺の花。異性のテンションを高める。
正に魔法使い。 



4・サクラ(恋人がいるのに来てる奴)。
ドラクエでいうと商人(夢の)だが、3と兼任している場合がある。



5・周囲と比べればやや地味だが、わりと一番いい思いをする。
ある意味主役。勇者。 



6・引き立て役の癖に本気の奴。横から見ても本気。一目惚れとかする。まさに道化



7・戦意を喪失している。パスをよこされても平気でスルー。困ると勇者達に任せる。物語と関係ない村人




うん、ドラクエに例えたら何かよくわかってきたような。






続いて、



質問「合コンって、どういう所で


したか?(質問対象者は体験者です)」





・欲望の渦巻く聖地:後輩A




・タダ飯にありつける
:後輩B



・晴れ舞台:また聞き



・つまんなかった:千明様(即答)



・もう女子高なんかに幻想は抱かないネトゲ内の知人








んー、 すっごくよくわかりました。


勇者一行はマジ疲れ


のご様子なので、お話を伺うのはまた今度にしたいと思います。






私が、もし可愛かったら、誘ってもらえる機会もあったかもしれません。



この戦場(はかば)にね。




しかし、さっき一人の子が、



「早くウチに帰ってネットしたい」



行く前から呟いていたのを、人見広介は忘れられません。





鬼合コン―これでキミも合コン勝者になれる! (集英社ムック)

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