第三十七回 東京、二十時
女でいることは農作業に似ている、と言ったのはブリジッド=ジョーンズです。
曰く、刈り込んだり、水気を与えたり噴霧したりすることが多すぎる。
まずは顔。
雪粋精のパウダーで洗顔。
ハダラボのヒアルロン酸化粧水(さっぱり)を付ける。
さらにヒアルロン酸のパック(五枚で600円)30分。冷たいを通り越して凍えてくる。
DHCのコエンザイムQ10乳液を付ける。目元は厚めに。
ティッシュで油分を押さえる。
オーブの下地を多めに付ける。冬用のがそろそろ欲しい。
プラウディアのリキッドファンデを付け、大きめのスポンジでなじませる。
エレガンスのポイント用ファンデをシュウ・ウエムラのブラシで目の下と鼻の下に塗る。崩れなきゃいいと神に祈る。
シュウの茶色いクリームチークを顔の影部分と目尻の上に、おなじくピンクを頬の上に叩き込む。
パルガントンのパウダーを資生堂の大きなパフで撫で付ける。
シュウの焦げ茶と白のシャドーをまぶたに塗る。
ブルジョワとシックショックのアイライナーペンシルを目の際に入れ、綿棒でぼかした後、ケイトの黒いリキッドアイライナーを目尻側半分、上下に走らせる。
シュウのビューラーで上下のまつげをカールさせる。目尻は念入りに。
プラウディアの櫛つきマスカラを慎重に塗る。失敗。やり直す。
ディグニータのアイブロウパウダーと、目にも使ったシュウの焦げ茶のシャドーを、三越で買ったブラシを使って、眉をかたどる。ちょっと濃すぎたかもと後悔。
シュウの焦げ茶のアイブローペンシルで眉尻をなぞる。同じくシュウの眉ブラシでぼかす。
キャンメイクのリキッドブロウコートで眉毛をなぞる。
イプサのチークブラシでマキアージュのオレンジのチークを付ける。ハイライトを頬の内側と、目元と、Tゾーンにかぶせる。ダークカラーは目頭と頬の下あたりに付ける。
アユーラのリップライナーで唇を鋭角的になぞる。
テスティモのオレンジの口紅の上に、エレガンスのピンクパールのグロスを乗せる。
髪の毛。
櫛で髪の毛をまとめて、500円のクリップで留める。余り毛をピンで留めておしまい。
顔に比べて無頓着すぎるが、テクを知らないのでしょうがない。
爪。
ブルジョワのベースコート、アナスイのパールレッド、マリークワントのトップコートを塗る。
ドライヤーで交互に乾かす。
やっと服。
夏じゅうかかって作ったワンピース(1M100円の生地)を着る。
その上にユニクロの黒いカーディガン。
下着はPJ。スリップは昔の黒いオゾック。カヒミカリィがモデルをしていた頃のオゾックはどこに行ったんだろうと考える。
タイツは高円寺で買ったカラフルなストライプのやつ。
ピアスとネックレスは去年新宿でまとめ買いしたシャンデリアみたいなやつ。
ページボーイのエメラルドグリーン色をした、別珍素材のジャケットを着る。
りんごの形の安い指輪を着ける。
こないだ同級生にもらったDKNYの黒いバッグの中に、クレージュの化粧ポーチと、携帯と、煙草とライターを入れる。
高校のときに買った、グレーの革の靴を履く。
さあ、出かけよう。今夜は久しぶりのデートだ。
モノレールに乗って、空港を見に連れて行ってくれるんだって。
〜デートの記憶〜
最終と書いてモノレールと読む。
宇宙(そら)とか魔族(ミディアン)みたいなもんでしょうか?
「ICカードを持って、色んなところにお出かけするにゃん!」
で、それ何てエロゲ?
気合を入れるプロセスが、自己紹介に繋がると信じています。
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