第十五回 しょうもない考え
「映画の中でボクシングを撮っても、本物の試合の迫力には勝てない」
「練習量は嘘をつかない」
この二つの言葉を、関連させて考えたら、絶望した!
小説をちょこちょこ書き始めて、三年が経ちました。
やっと自分なりのスタイルらしき物を掴み始めております がっっ!!
上の言葉、一つ目が映画の授業で先生が仰ったこと。
二つ目はアイシールド21(笑)でたまに使われるセリフです。
この二つを、自分に重ね合わせてみたんですが……
「映画の中でボクシングを撮っても、本物の試合の迫力には勝てない」 「練習量は嘘をつかない」
いくらリアルに描いても、架空のドラマはニュースには勝てませんか?
今まで積み重ねてきた努力、どこへ方向転換すればいいんでしょうか?
ちょっと逆切れ気味に読めちゃうかな……
違うんですよ。あのね……
たとえば、
「子供の身長くらいの大きさのイルカが海面に勢いよく飛び跳ねてきて、日光を反射して黄金色に光る」
という文章と、
「イルカが海面に飛び出してくる」
という文章がありますよね。
この二つのうち、あなたはどっちが自由な表現だと思いますか?
上を克明に表現するのが映像です。
下のようにぽんと書いて、読者に勝手に想像してもらって楽しんでもらうっていうのが小説。
あくまで私の理想なんですが。
映像と違って、文章によって想起するイメージはあなただけのもので、それは唯一のものであり、自由なんです。
(ただ、不親切(読者拒否とも言う)と紙一重なんですけどね。)
さて、あなたの中で飛び跳ねたのは、どんなイルカでしたか。
それが私には永遠にわからないって、結構凄いことだと思いません?
現代の読者は、「楽しもう」という姿勢を放棄していると言われます。
だから思考が停止している状態でも、すんなりと頭に入ってくる、簡潔で親切な文体の小説が受け入れられているのでしょう。
でも、映像に迫るようなリアリティのある小説を読むより、映画見た方が早いでしょ。
腐っても物書きなのだから(今は)、リアルさは映画に任せて、社会性は思想に任せて、ドラマは演劇に任せて、人生はそれぞれの人に任せて、小説にしかできない事を試していかなくちゃ。
でも何それって感じ!!(爆)
「作家になりたい」とは思っていないけど、さしあたって、理想は追い続けたいぞ、と思っている人見広介です。
私の練習量、嘘をついてませんよね……筧先生(巨深ポセイドン)。←そこか!
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