第百七回 弟さとし!!!

サトシ週間のラストを飾るのは物知らずなサトシです。





中学に上がりたての思春期サトシ。



これまで晶子に買ってきてもらっていた文房具のたぐいを、



「自分で買いに行く!」と宣言し、



千円くらい持って買い物に行ってきたようです。












サトシは中学に上がるまで




文房具屋に入ったことがなかった。









マジ。これ











マジ。













なぜかというと、帰宅したサトシの腕の中には


















大量のルーズリーフが。






















なぜ?















ノートとかは?
















ペンは?






















と晶子が尋ねると、サトシは眼を輝かせながら



























「お母さん、























これ凄いよ!!























と言ってルーズリーフの使い方を説明しはじめる。





















あまりの無垢さに呆然とする晶子に、











































「僕、コレ見て





















文明の風を感じたね。」





















「てつはう」の威力に驚嘆する足軽のような




バカ丸出しの顔で、ルーズリーフを綴じ込みまくったそうです。









晶子はというと、











「あ、あんまりやるとパッチン(方言?)が壊れるから、ほどほどでやめときな……」









としか息子に言えませんでした。






















私はその話を夕飯の席で聞いて父親と転がって笑ったのですが、






その時に思い出したのが当時からさらに数年前のこと。

















風呂から上がってきた私が、台所の母親に











「お風呂場に蟻んこがいる」










と訴えます。






隣で聞いていたサトシ。

















翌日の夜、また風呂に入ろうとしたら























風呂場が塩だらけ。





























「お、おかーさーん!?




お風呂場に……塩!? が!!」




















晶子「そういえばさっきサトシが『塩くれ』って……」






































やっぱりサトシだった
































私「な、なんで塩!?」








晶子「アリが出るからだって」









































サトシー。











確かにアリさんは砂糖が好きだけど


















塩が弱点じゃないぞー。










自然界にそんなわかりやすい属性はない。




ドラクエじゃないんだから……。

















それとも、



















魔除け?





















これにてサトシ週間はおしまい。



一年くらい後に「ネタにさせてもらいました」と謝ってやろう




どっとはらい








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