第百二回 ある女の子のお誕生日
実家にいます。
夜中だというのにどうしてもお腹が空いて起きました。
居間にあるカゴをがさがさすると「甘栗むいちゃいました」が出てきました。
にんまりしながら三分の一程食べたところで、
「甘栗には牛乳が最適だ!」と思い立ち、
差し足で台所へ赴き冷蔵庫を開けると、牛乳が並んでいました。私はこのとき
「実家、最高!」
と痛感しました。
恵比須顔で牛乳片手に甘栗。
「んーーーーーーー!
広介今、最強! 最強!
(@よつばと!)」
一人暮らしだと、夜中にいきなり甘栗むいちゃいましたや牛乳が「ある」なんてこと、
絶対ないんですよ。
こんな事もあろうかと兼ねてより常備しておいた甘栗むいちゃいましたと牛乳を、
ここぞとばかりに消費するシチュエーションしかないんです。
ちょっとしたサプライズパーティーでした。
甘栗むいちゃいましたと牛乳に祝われ、
そんなこんなで今日五月十日、人見広介はひとつ歳をとりました。
人見広介は、甘栗むいちゃいました大好きですけどちょっと量が多いと思う。
- 作者: トレイシー・シンクレア,中原聡美
- 出版社/メーカー: ハーレクイン
- 発売日: 2002/07
- メディア: 新書
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