第七回 カワイコちゃんだと仮定する
Word2002の変換機能って、高飛車ですよね。頑固というか。
例えば、「リィンカネーション」と打とうとして、かなを入れて変換するです。
すると、「リィン」の、小さいイの入力法の一つ、L・I を何故だか奴は
「カタカナのリ」
と解釈して、
「リリンカネーション」
と誤変換しやがるのです。
しかも、物覚えが悪いんですよコイツは。
「リリン」の部分を「リィン」に再変換し、確定して、その直後にまた"RILINCANE−SHON”とローマ字入力して変換キーを押すと、キョトンと
「リリンカネーション」
を前面に押し出してきやがるのです。とんだ文化の極みだよリリン。
最先端の文字入力ソフトなら、こっちの気持ちも分かれよ! 最初のリの字を
R・I
で打ってることから類推しろよな!
お前そのものがことばの暴力だ! ザラキだザラキ! ムキーッ!!
もう、急いでいるときにも毎回「リリン」「リリン」「リリン」。
いちいち直さないとどうにもならない、なんとも手間のかかる奴です。
君の方が間違ってるんだよ、ね? と言わんばかり。
お前をリィンカネーションさせてやろうか! と思います。
人名とかでもそう。今書いてる小説のキャラクター、それこそ「クローディン」っていうんですが、打つたびにクローデリンと出ます。
こっちの方がいい名前だよ、ね? と優しく諭されているような気分になります。
あのね、人の名前とか覚えないのって、相手の人に失礼に当たると思うんだ。
面倒くさいので本当に「クローデリン」に改名しようかとも思っています。
ワードに名前をつけてもらうなんて、お前は最先端だぞ、クローデ……ィン……(まだ負けないぞ。)
他にも奴は文節の切りどころとか、頑固っぷりを各方面で発揮しております。
Word2002をお使いの方で、奴に困らされている方って結構いるんじゃないでしょうか。
で、やっと今日の本題です。
G=ヒコロウ氏が前、戦車とかゴジラとかを、女の子に脳内変換して楽しむという知恵を披露しておられました。
その中にあったんですね。
「ロードの遅いマシンでも、『ちょっととろくさい女の子』だと思えば愛しくなる」
これだ!
というわけで、下にあるのが、人見広介が脳内変換した、
「頑固で世話の焼ける、ツンデレ系のインテリ美少女Word2002」です。
「その字はそう、あの字はこう書くのよ!
え? 違うの? そ、そんな〜。さ、さっきも私間違えてたの!?
ごめん、でも私わかんないから、直して〜……ビエ〜〜。」
どうですか? Word2002に日頃イライラしている皆さん。
私はなごみすら感ぜられてきました。
ま、考えて見れば、こちらの意図を100%読み取るサイコキネシストなんていらないですよね。
ダメな物書きの私には、ドジなくらいのパートナーのほうが……
人見広介は、Word2002が大好きです(でもクローディンは固持、今の所は)。
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