第五回 くだらない話


飲み会でサーヤ秋葉原暮らしの真相に迫りました。
サムライトルーパーが結んだご縁。
サーヤ様ご夫妻は今頃さぞ、何不自由ない生活をなされているんでしょうね。
DVD−BOXの初回限定グッズなんか余裕でGETされるのでしょうね。



そのあと話は我らがI子様へと転がってゆきました。

「もしもI子様が、もったいなくも腐女子におなり遊ばしたらどうなるか」
血は争えないと申しますからね。





その前にご紹介しておきたいのが、I子様の未来の学び舎、学習院から程近い、芳林堂書店 高田馬場店。
ビルの三階分を占める広々とした売り場、豊富な品揃え、そして店舗の一番上には生原稿やサインの並ぶ素敵なコミック売り場、異様に充実しすぎているBLコーナー

そう、ここは学習院で学ぶお嬢様の中でも、とくに選ばれた方々御用達のお店なのでございます。



と、女子高等科に通っていらした、腐った後輩のお嬢さんに伺ったことがあります。




で、すくすくとご成長あそばし、サーヤ様の刷り込みご教授も甲斐あって一人前の腐女子となられたI子様。
本日は、I子様お気に入りのシリーズの最新刊(BL)が発売となる日です。


「爺や、今日は本屋さんへ参りますよ」




「かしこまりましてございます」




↑ 柴田亜美風の爺やにございます



意気揚々と放課後、爺やを連れて芳林堂の某所へお買い物にゆくI子様(;´Д`)ハァハァ……しかし連れてこられた爺やはBLなど、ちっとも知りません。





広大な一角を目の前にして、初めて真相をI子様から簡単にレクチャーされた爺やは、







「こ、これら全員が殿方でございますか!?」


I子様はおしとやかに答えられます。
「そうですよ、今はこういうのが流行なんですよ。爺や」

はあ、爺めは不勉強でござりまして……」



ハードBLシリーズ『僕の地下室へおいでよ』新刊を買えてI子様は大満足。
背中を丸めてハイヤーの扉を開ける爺や。



きっと爺やさんはこの後、秋葉原に並ばされたりお台場に並ばされたりするんでしょうね。
きっと親しい女官の方々や、イカツイSPのめんめんも有事の際には総動員ですよね。





ああ、なんという親しみやすい皇室でしょうか。
皇室の皆様のご学友や、お習い事を共になさっている人たちの気持ちって、多分こんな感じだと思います。


人見広介はそんなI子様ならもっと大好きです。





東京少女~ぼくとオタとお姫様の物語 (Ameba story)

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