情けない私が振り向くと、部屋の、南に面した障子が桃色に染まっていた。 ベランダへ飛び出し、眼路いっぱいに美しい夕焼けが、しかし、昨日から干してある洗濯物が邪魔で、棚雲も富士も黒い山々の際もよく見えない。 急いで取り込み終えるとすでに太陽は沈…
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